Reason Drum Kits :: Review

Reason Drum Kits2004年10月にPropellerheadより発売になったリアルなドラムを再現するREASON用Refill、Reason Drum Kitsを使ってみました。製品についての概要はMI-7さんのページをご覧ください

このReFillはDVDで提供されます。中には同じ内容の16bit版(約612MB)と24bit版(約1.9GB)が入っていて、付属の説明によると24bit版はメモリもCPU速度も必要とするので、曲を作る時は16bit版で制作し、ミックスダウンの時には24bit版に差し替えて使うといいよ。とのことです。
REASONの仕様上同じ名前のReFillは2つあっても1つしか認識してくれないので、差し替える時は一旦16bitの方をHDから削除してから24bit版をDVDからHDにコピーして使うことになります。

音の種類など

内容は

という基本的なドラムセット。使われているのはLudwig, Yamaha, Ayotte,Zildjanなどで、バスドラのチップやコメントやセッティングなどが書かれた用紙も付属します。
これらを組み合わせた17種類のドラムキットがプリセットで入っています。
音の傾向としては上記製品ページにあるサンプル曲に入っているような音でロック/ポップス/ビンテージソウル-ファンク/その他(ブラシなど)という分け方をしてあります。
あくまで「スタジオ録音によるリアルなドラムサウンド」ということで、ドラムマシンからのサンプリングなどの音やコンガなどのパーカッションの音は入っていません。

プリセットパッチ

上のリストを見て、「あれ?少ないんじゃないの?」と思うかもしれませんね。ところがとんでもない(笑)、これらの音を表現するために約10000種類のサンプリングが入っています。
通常、ドラム音サンプリングCDなどでは1つの音に対して、ベロシティで分けたいくつかのサンプル音が使われることが多いですが、このReason Drum Kitsでは、ベロシティ以外に、マイクの種類や位置、叩き方の違いなどで1つのキーに最大70種類のサンプルが割り当てられている物もあります。
叩き方の違いの表現にはNN-XTのALTモードが大活躍で、同じベロシティで叩いても自動的にいくつかのサンプルを切り替えてくれます。このため、打ち込む時にはそれほど深く考えなくても人間が叩いたような表現が作りやすいようになっています。

用意されているNN-XTのパッチやRNSのテンプレートには2chアウトのステレオミックスとマルチアウトを使ったキットがあります。
このReFillの真髄ともいうべきマルチアウトの物は、各楽器音のクローズマイクの他にアンビエンスマイク(2ch)やオーバーヘッドマイク(2ch)、スネアのボトムマイクの音も別チャンネルになっていますので凝った音作りができます。
タムを叩くとスネアのスナッピーが共鳴して音が出てしまう。なんていうのも表現されていたりします。
パッチによってはバスドラの音をスネアのマイクが拾ってしまう、被りも表現されています。
もちろんそれぞれのアウトからの音にはREASONの好きなエフェクトを掛けることができます。

また、NN-XT上ではスネアならスネアでグループ化されていますので、楽器別にピッチやエンベロープを調整したりフィルターをかけたりとかするのは簡単にできます。

デモ

プリセットの「IdrisA 7C7 55 ALL」というパッチからデモを作ってみました。

ちなみにプリセット名の「7C7 55 ALL」の部分は「BD=7/ SD=C / Tom=7 / Hihat=5 / Cymbal=5 のパッチを使って全てのマイクを使ったパッチ」という意味でパッチ名やサンプル名も規則に沿ったネーミングがされています。

オリジナルパッチ

最初からドラムキットとして用意されているパッチの他に、自分でドラムキットを作りやすいようにテンプレートも用意されています。
膨大なサンプリングファイルを自分で選んでセッティングするのは大変ですが、例えばスネア1ならスネア1で単体のパッチも用意されています。
これをダミーのNN-XTに読み込んで、そこからコピーペーストで別のNN-XT上でドラムキットを作っていきますので比較的簡単に自分の好きなドラムセットを組むことが可能です。

推奨動作環境はダテじゃない・・・


サンプルロード中!
ただ、凝っているパッチは動作が重くなります。マルチアウトのパッチでは800個以上のサンプルを1つのNN-XTに読み込んで使う物もあり、サンプルのロード時間も結構かかります。

また、NN-XTはハードディスクストリーミング再生ではなく、一旦メモリにサンプルを読み込んで使うため、大量のメモリも確保しておく必要があります。(Propellerhead.jpの説明によると、マルチアウトのパッチでは約250MBを使うとのこと)

上記の製品説明ページには、必要動作環境の他に推奨動作環境として、Pentium 4 / 2.4 GHz以上、 Power Macintosh G5 または Dual G4 / 1.4 Ghz以上、メモリ1024MB以上と書かれていますがやはりこれぐらいは必要なのではないでしょうか。
2005年にリリースが予定されているREASON3.0では、サンプルの読み込みが5倍早くなるとのことですので。これは多いに期待したい所です。
また、現状のREASON2.5ですとNN-XTに全てのサンプルを読み込むまでパッチの内容がわからないので、読み込んでから、やっぱり違う・・・と思った時にまたロード時間がかかってしまうのがちょっと難点です。これも3.0ではファイルブラウズ時にパッチの内容をプレビューできるようになるとのことですので少し楽になるかもしれません。

マルチアウトに比べると、ステレオミックスのパッチの方が軽いので(それでも250〜300ぐらいのサンプルを読み込みます)CPUがきつい場合、普段はステレオミックスパッチを使いミックスダウンの前にセッティングを入れ替えて使うのがいいかも。
NN-XT用の他にReDrum用のパッチも入っていますので、簡単な使い方ならこちらを使っても良いですし、オリジナルで軽いパッチを作ってしまうのという手もありますね。

REASONをリアル音源として・・

最近は、DFH Superiorfxpansion BFDなど、リアル系大容量ドラム音源も出てきていますが、REASON+NN-XTでもここまでできるぞ!っていうプロペラヘッドの意気込みが伝わる製品でもありますね。
REASON付属のFactory Sound Bankにもドラムの音はいっぱい入っていますが、リアル系の音は多いとは言えず、またベロシティー等を考慮したマルチサンプルの物も入っていませんでした(REASON1.0当初はNN-XTは無かったので仕方ないですけど)ので、「使える」ドラム音源を探している方にもいいのではないでしょうか。
プロペラヘッドはElectroMechanical ReFillなど、NN-XTを駆使したサンプル集をリリースしたり、REASONはリアルな音源としても使えるよ。というアピールも感じ取ることができます。

ついでに、つい気持ちよく作った曲です。(短いですけど)→DEMO6

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